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「真理は人を変える」十二使徒評議員会地区代表 渡辺 驩、聖徒の道1975年08月号-477

心から敬愛する全国の兄弟姉妹の皆様、一昨日よりの大会で私の心は、私の霊は、私の魂は、全く洗われたような気がいたします。再び同じ自分であってはならないと深く肝に命じております。皆様方も御存知のように、私たちの敬愛するキンボール大管長は、奇跡の人です。これまでいくたびとなく生死の境をのりこえて現在に至っておられます。大きな病いからまた事故から守られて奇跡的にこの尊い予言者の務めを果たしていらっしゃいます。私たちは確かに主がキンボール大管長を守っていらっしゃるということがよくわかります。しかし大管長はその著書「赦しの奇跡」の中で次のように言ってらっしゃいます。 

「私たちの主イエス・キリストは奇跡の神である。主はあるとき、自分を信じたユダヤ人たちに言われた。『また真理を知るであろう。そして真理は、あなたがたに自由を得させるであろう。』 

『悪のなわをほどき、くびきのひもを解き、しいたげられる者を放ち去らせ』たイエスの奇跡に比肩しうる奇跡がほかにあろうか。イエスは病人をいやし、悪霊を追い出し、嵐を鎮め、また死者を生き返らせることさえなさった。だが、無知や迷信や罪のかせから人々を解き放つ奇跡にならぶ奇跡がほかにあるだろうか。 

予言者ジョセフ・スミスは、『生きている人を救うことの方が、死者を生き返らせることよりもはるかに大切である。』と語っている。」誠にその通りであります。私は毎日そのような、人を救うその奇跡をこの目で見てまいりました。これから私が紹介いたしますこの方も不可能であろうかと思われたことが実現した方です。この方についてふたつの大きな改宗への障害がありました。ひとつはこの方自身神を信じることができなかったのです。また求める心もなかったのです。ふつう真実の神を教えられなかったがゆえに神様を信じることのできない人が沢山いらっしゃいます。この方も同じように神様を信じることができなかったのです。ただ自分の良心に従って正しくこの世を生きていけば、また世のため人のためになることを行なえばそれでよい、とこのように考えておりました。そして宗教の必要性を彼女は認めなかったのです。またもうひとつの理由はこの方の御主人は三百年以上も続いた神官の家の長男でありましたので、将来はその神社の神主さんになる必要があった関係で、なかなか改宗にふみ切れなかったのです。 

しかし19718月の末のある夕方、二人の宣教師がこの方の家を訪れました。教会のことは別にして彼らがその若さで親元を離れて自炊生活をしながら伝道しているという点にすっかり同情してこの方はたちまち友達になってしまいました。そして断わり切れないままに、家庭集会を受けるようになったのです。レッスンは1回めから、うんざりするものでした。特に信じてもいないのにいっしょにお祈りをさせられるのが、心外だったそうです。しかしレッスンの後、宣教師といっしょにすごす時間が楽しくていつも前の日から腕をふるって料理をし、遠くにいる息子が帰ってくるかのようにいそいそと迎えたのでした。そのような状態が3カ月続きました。その間この方は一度も神様のメッセージに耳を傾けようともしませんでした。またお祈りをたのまれても一度もしませんでした。でも宣教師は辛抱強く毎週やって来ました。 

そしてあの記念すべき1211日がやって来たのです。その日は朝から非常に寒い日でした。宣教師が約束の時間に来るやいなや彼女はこう言いました。「寒かったでしょう。今日はおいしいイタリア料理を用意しましたよ。レッスンは、早く済ませて食事にしましょう。」二人はちょっとこまった顔をして「今日私たちは断食をしております。せっかぐですが、いただくわけにはいきません。」そしてレッスンが終わった後、自分たちがこんなに誠意をもって神様のメッセージをお伝えしているのにどうしてわかってもらえないのかと尋ねました。この方はたいへんすまない気持になって、その時はじめて家庭の事情を話し改宗できない理由を話しました。しかしたとえ宗教が違っていてもお互いに友達でいよう。何か不自由なことがあったら助け合いましょうと話しました。宣教師たちはこの事情を聞いて非常に力を落としました。そして「神様を求める気持にあなたがいつかなったら喜んでお助けしますからどうぞ知らせて下さい。」このように宣教師は申しました。そして最後に宣教師たちは長い長いお祈りをしました。「毛利さん、あなたが福音を受け入れないのは自分たちの力が足りなかったからで、すべて私たちの責任です。彼女は今まで会ったどんな人よりも心の暖かいお父様の娘となるにふさわしい方です。どうぞ彼女を見捨てず変わらぬ祝福をお与え下さいませ」という意味のことを宣教師は10分以上も切々と訴え続けました。19歳の少年が、自分の母親ぐらいの年齢のこの方のために必死に神様にとりすがったのです。この方は非常な衝撃を受けました。それはまるで頭をガンとなぐられたような、胸の中に冷水をどっと注ぎ込まれたような強い衝撃で目の前が真っ暗になる思いでした。やがて二人は悲しそうに別れを告げたのでした。最後に宣教師は「時々私たちが言ったことを思い出して下さい。そしてお祈りを始めたらすぐ知らせて下さい」とこっ言って立ち去りました。 

ひとり残されたこの方はなんとも形容しがたいみじめな気持におそわれ、体中の力が抜けて地底へ引き込まれていくような感じで23時間ずっと椅子にかけていました。いつか夕闇が迫った室内に電燈もつけず、ぐったりと座り込んでいたのです。そのときふと一条の光がさし込むように「お祈りしよう。そしてお詫びをしなくては」と思いつきました。そのとき彼女は生まれて初めて、「天のお父様」と呼びかけたのです。そして心からの祈りを捧げました。祈っているうちに何とも言えず気持が楽になり自分が赦されていくことがわかったのです。まるで目の前にかかっていた幕が開かれたように、自分が今までどんなに傲慢であったか、神様に対して不敬であったかをはっきりと知りました。その夜は彼女はほとんど眠れずに、宣教肺の言ったことは真実だろうかと考えました。神様は本当に生きていらっしゃるのではないだろうかと考え続けました。 

1212日は土曜日で御主人が休みでしたので、昼前から二人で買物にでかけました。買物にでかけている間にふと、こういう考えが浮かびました。「そうだ、今日買物をしている間に宣教師にあったら私はゆうべお祈りをしたことを話そう。」そう思って出かけましたけれども逢うことができませんでした。何とはなしに複雑な気持で帰ろうとした時に、御主人はデパートに行ってみようと言いました。そしてしばらく行くと、そこに思いもかけない光景が、うつりました。信号を渡って約20メートルも歩いたとき、この方は思わず棒立ちになりました。まちがいなくあの二人の宣教師です。こちらに向かってやってくるのです。彼女は我を忘れて二人の前に立ちふさがり、「長老たち、私はきのう初めてお祈りをしました」と大声で叫んだのです。その瞬間この方の心はすっかり別なものになってしまいました。周囲がバラ色に変わりました。大きな力が包んでいるような安らかな気持になりました。そして心の中に、「あ一、やっぱり神様は生きていらっしゃった。」こう感じました。 

この方はこのようにして神様から新しい心をいただいたのです。今や彼女の行く道は決まりました。兄弟姉妹の皆様、真実の宗教というものは人から教えられるものではありません。神様のみたまの力によって自分の心で感じとるものです。神のみたまによって感じとるものです。それから後、彼女は心を入れかえて一生懸命勉強しました。その間、いろいろな奇跡が起こって、今まではクリスチャンになってはこまると言っていた御主人ももろ手をあげて賛成をし、ついに彼女はバプテスマをうけました。彼女はバプテスマをうけたその晩、20数枚の便箋に託して自分の両親にこの心の喜びをうちあけました。その手紙の結果、今日この方の御両親は、ここに来ていらっしゃいます。私は本当に神様は生きていらっしゃって、神様は真実神様を求める人をその教会に導きたもうということを証することができます。真に神様は生ける奇跡の神でございます。私たちを神様のみもとに近づけることのできる方です。この福音は真に私たち一人一人を変える力があります。私たちは真理を変えることはできません。しかし真理は私たちを変えることができます、パウロはローマ書の中でこう語っています。「我は福音を恥とせず。この福音は、ユダヤ人をはじめギリシャ人にもすべての人に救いを得させる神の力たればなり。」この福音は私たちを、悪人であれば善人に、善人をさらによい人に、よい人をさらに神へと近づける神の力です。皆様方の上に神の力が加わって、まだ教会に入っていらっしゃらない方々が今日から世界最大の奇跡を自分の心のうちに見ることができますように、私は心から祈ってやみません。この教会は神様の教会です。神様は生きていらっしゃいます。そして私たちの祈りに答えられます。神様はその御子イエス・キリストをこの世に遣わして私たちが救われるようにして下さいました。イエスはキリストであって世の救い主であることを証致します。 

また本日ここにイエス・キリスト様の兄弟として、スペンサー・W・キンボール大管長がいらっしゃることを証致します。まことにキンボール大管長は生ける神の予言者であり、主イエス・キリストの特別の証し人であることを証します。私たちはみなキンボール大管長のようになれますようにイエス・キリストのみ名を通してお祈りいたします。アーメン。 

 

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