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二人で育てる愛 聖徒の道19891月号、16        (Pictures from Japan Guide)

夫婦の互いに異なる個性がひとつになって,美しい永遠の最高傑作が生まれるのです。

結婚して19年間,キャサリーンとクレイグは9人のかわいい子供たちに恵まれました。しかし,夫のクレイグは経済面でも職業面でも幾多の困難に遭遇し,妻のキャサリーンは健康を害することもありました。さらに家庭の外でも,ふたりは限られた時間でますます多くの責任を果たさなくてはなりませんでした。そうするうちに,だんだんとストレスがたまり,キャサリーンは次のような言葉を口にしたり,考えたりするようになっていました。「たぶん私たちは,お互いにふさわしい相手ではないんだわ。」

また,夜ふたりで一緒に外出しても,共通点があまりないことに気づきました。たとえば,クレイグが映画を見たいとき,キャサリーンは神殿へ行きたいと思うし,キャサリーンがダンスかコンサートヘ行きたがるときにはクレイグはサッカーなどの試合を見たがるという具合でした。

ある日クレイグはキャサリーンと同じように次の言葉を口にしました。「たぶんぼくたちはお互いに、こ・さわしい相手じゃないんだ。」クレイグは自分自身がそう言ってしまったことを気に病み,次の23日断食して,夫婦の関係や今感じている欲求不満について祈りました。

そしてある晩,彼はこう言ったのです。「ぽくたちは,色にたとえると,赤や黄色や青のような原色なんだ。つまり,ふたりの間には,すばらしい結婚生活を築き,永遠の家族そなを作るために必要なあらゆるものが(そな)わっていて,ふたりを合わせると完全なものができあがるんだ。ちょうど3つの原色を調合すればどんな色でもできるように,天のお父さまの助けをいただいて,ふたりがお互いに持っているものを合わせれば,幸福な永遠の結婚生活を築くことができるよ。」

キャサリーンはクレイグの言葉を聞いて,お互いの違いを新たな観点から見ることができるようになりました。家族の中で,クレイグは愛の光を周囲に照らす人でした。彼女もそうしたかったので,そのようなクレイグの才能をときどきうらやましく思うことがありました。キャサリーンも,人を愛する気持ちを十分に持っているのですが,なかなか上手にその気持ちを表現することができなかったのです。キャサリーンは一度クレイグに,愛情を上手に表現できないことが悲しいと話したことがありました。すると彼はこう答えました。「でも君は,家族の霊性を高めてくれているじゃないか。聖典を読んだり,大会の説教を聞いたりするのが好きだし,いつも学んだことを熱心に教えてくれるものね。」そのとき突然,キャサリーンは自分とクレイグが互いに助け合って子供たちを育てているということを悟りました。クレイグは妻のキャサリーンに愛情の表わし方を教え,キャサリーンは夫のクレイグに聖典や予言者から学んだことを教えていたのです。

毎日の仕事に追われていると,クレイグが少し手を休めて息抜きをするようにと言ってくれるのが,キャサリーンにはありがたく思えるのでした。また,クレイグが子供たちの仕事を手伝いすぎるように思われるときには,キャサリーンがあまり甘やかさない方がいいのではと意見を言うと,彼は快く耳を傾けます。また,いろいろなことをふたりでするのがだんだん楽しくなってきました。ときにはキャさリーンの好きなテレビを,ときにはキャサリーンの好きな読書を,一緒に楽しみます。

そのうちに,ふたりの間には共通点もたくさんあることがわかってきました。スーパーへ買い物に行くのが、&・たりとも嫌いなこともそうですが,大切なのは,長い散歩,子供たち,教会,清潔な家,焼きたてのパン,そしてお互いが,好きだということです。キャサリーンは話すことが好きでクレイグは聞くことが好きです。キャサリーンは言行一致,根気があり,責任感が強く,自分で決めたことを貫き通します。クレイグは親切で,寛容,忍耐強く,決断力があります。また,ふたりとも,正直,誠実で,昇栄という永遠の目標に向かって熱心に一致して進んでいました。

ある朝早く,キャサリーンが神殿の日の栄の部屋に座っていると,このような考えが浮かんできました。ふたりはこの部屋のシャンデリアについている水晶のプリズムのようなものだと。プリズムは受けた光をキラキラと輝く7色にじの虹に変える働きをしています。そのように、ふたりが愛しき合うならば,お互いに持っている相違点が皆ひとつに溶け合い,末長く永遠に続く美しい絆ができあがるのです。

もうひとつわかったことは,夫婦が一致するには自己憐欄(れんぴん),怒り,利己心に身を任せてはならないということです。両方ともあきらめてしまわない限り,(ひとりが失敗しそうになるともうひとりが助け船を出し,また,ひとりが落胆するともうひとりが手を貸すという具合にお互いに助け合うことができます)すばらしい結婚生活を築くことができるのです。

ふたりが力を合わせれば,その夢を実現するための道が開けてきます。夫婦には自分たちの結婚生活と家族を築きあげる共同の責任があります。その責任を果たし終えたとき,夫婦の作りあげた作品そのものがふたりに報いとして与えられるのです。つまり,いかに美しい作品を作るか否かは,私たち夫婦次第なのです。